
夫婦で、夏秋ピーマン13.2a スイートピー6aを栽培しています。
私たちが大分に来る前に研修・就農について希望していた条件は
・研修機関 (1~2年の研修で、座学ではなく実践研修ができ、本気で
教えてくれる機関)
・施設園芸で設備投資がある程度抑えられる農業ができるところ
・圃場や家等就農準備のサポートがあるところ
・夫婦での農業(家族経営の利益の最大化を目指したい)
・花・果樹以外の作物希望(地元の知り合いの農家を見ていて相当高度な技術が必要と感じた、花
農家の友人に花だけはやめとけとアドバイスをもらっていた)
・栽培作物の販売方法は共販で栽培に集中したい
・雪があまり降らない地域
縁あって、インキュベーションファームに入校し、2年間みっちり鍛えていただきました。
就農2年目になり振り返ってみると、上記の希望条件通りに就農のスタートラインにつくことができ、充実した研修を受けることができたことに大変感謝しております。大分に来てよかった!
唯一、考え方が変わった点といえば、冬にスイートピーを栽培していることでしょうか。加温をそれほど必要とせず、狭い面積でたくさん本数を切ることができ、他の花があまりない冬に出荷できます。冬は、毎日ハウスに向かうのが楽しみです。ハウス内の景色がとてもきれいで香りも良いです。ピーマン栽培とは違った喜びがスイートピーにはあります。
ピーマン、スイートピー両方の作物に共通するのは、長期間にわたる長時間の地味なルーチンワークが作業のほとんどを占める点です。ピーマンは収穫・選果、スイートピーはヒゲ・脇芽取りなどの手入れ作業。両方地味で根気のいる作業ですが、私たちはラジオを聞きながら一日中作業をしている生活をとても気に入っているし、農業という仕事に出会えた幸せを感じています。
日々の生活は、圃場で過ごす時間が大半を占めていて、休みはあまりありませんが、夫婦で力を合わせ、時にはケンカをしながらも、お互いの価値観や考え方を思う存分摺合せることができる時間は、私たちの人生にとって、とても貴重な時間になっていると思います。
一方で、研修中の失敗や台風による被害などショッキングなことも毎年のようにあります。
研修1年目は、水のやりすぎで最盛期に3割以上のピーマンが枯れてしまいました。ショックでしたが、指導してくれる方々の、「研修中はたくさん失敗しとけ!ただ見ていても何にも変わらないから被害を増やさない対策をできることは何でもしてみろ。諦めたら終わりだぞ!」と言われ、色々対応した結果、最終的には15t/反以上収穫できました。諦めないことの大切さを感じましたし、同じ失敗は農業人生で繰り返さないと強く意識するきっかけになりました。
また、平成30年の台風では、建てたばかりのスイートピーハウスにビニールを張って3日しかたっていないのに、台風で妻面が破壊されました。やはり自然には勝てないと思いました。ハウスの補強も意識するようになる良い機会になりました。何より全壊ではなくてよかったですし、運が良かったと思います。
今後の目標は安定した栽培ができるように、技術力を高め、年々実績も積み上げていきたいです。そういった姿を見せることが、大分にきてからサポートやお世話をして頂いた方たちへの今の私にできる恩返しだと思っています。
また、現在研修中の方々や、これから就農を目指す方にも就農のモデルケースの1つとして希望を持ってもらえるような農業者になれるよう日々努力していきたいです。
毎年栽培が始まる時は「ちゃんとできるかなぁ」と不安になりますが、1年が無事終わった時に感じる安堵や達成感は何物にも代えがたいです。今年一年も緊張感を持って栽培に取り組みます。
働き盛りの年代で就農を目指す方も多く、色々不安なこともあると思いますが、まずは目の前の研修に集中することが大切だと思います。研修期間中にできることや教えてもらえることはなんもやってみることが何より重要だと思います。やらなければ失敗しませんが勉強にもなりません。経験することでしか基礎技術は身に付きませんし、自信もつきません。就農後、研修を受けてよかったと思えるような研修にするのは研修生側の努力次第だと思っています。ぜひ、充実した研修にしていただきたいです。